◆第49回 全国女子体育研究大会(東京大会)

粋に 雅に 明日を拓く~問いかけから広がる可能性~

<アンケート結果>

1日目(分科会)

◎小学校

・信頼関係を築けるような問いかけが随所に見られた。
 中学校のダンスが必須なので、小学校で丁寧に指導していくことが大切
 だと思う。
 動きを認める教師の姿に、さらに良い動きを見つけて(子供たちに
 中から)広げる、共有する、つなぐといった関わりが増えるとさらに
 生き生きと活動するだろうと感じた。
・実際の授業を、中学年、高学年と見ることができて良かった。
 和楽器の生演奏から始まり、授業公開、研究発表と盛りだくさんの一日だった。
 高学年の表現運動はやはり難しいなと思った。男女ともに仲良く、恥ずかしさ
 を捨てて表現運動を行うため、改善策をこれからも考えていく必要が
 あると思った。
・表現の授業はなかなか見ることができず、今回研究授業を見ることができ
 大変勉強になった。
 各学年に応じた展開の工夫や、今回のテーマである「問いかけ」は、授業を
 創る際に最も難しく感じる部分。参考にさせていただき生かしていきたい。
 オノマトペを子供も使っていいということは新発見だった。
 「ひと流れ」と「ひとまとまり」の捉え方が見えた。

・学校全体で系統立てて研究されてきたことが伝わってきた。
 イメージが広がるような問いかけは、特に表現運動では大切であることを
 改めて実感した。
 一人では全く動けなかった子が、4人グループになってほっとしたのか、
 笑顔で動き出したので「仲間の力が大きい」と思った。やはり安心できる、
 信頼できる関係づくりがより良い表現につながる。
 板書にあった「ためる」ができていたグループもあったので、途中でも
 紹介すると、他のグループにも刺激になったのではないか。
 「とびだす」動きが3回とも同じ動きになっているグループが多かったように

 思う。「とびだす」のは強弱があっていいのでは。ジャンプだけでなく、

 片手がとびだすとか。

・リズム太鼓を用いた子どもの動かし方が、大変参考になった。
 教師の言葉掛けの替わりになるアイテムだと改めて感じた。
 キーワード「だんだん~できあがり」や「とびだす」で、子供たちにも
 伝わりやすくなったと思う。
 貴重な機会をありがとうございました。

・研究協議の時間が短い。
 簡単に動くワークショップが入るのなら、中途半端でなく「リズムに乗ること」や

 「コミュニケーション重視」など、ポイントを絞ったワーク
 ショップがよい。
 ワークショップが入っていたのは、先生方との交流につながり良かったと思う。

・スタッフの方々の協力体制や、あたたかい応対に、感激した。
 エキジビションの演奏が素晴らしかった。
 授業が2コマ(4年生、5・6年生)見られてとても良かった。
 できればテーマに沿った低学年の授業も見せてほしかった。
 研究の成果が見られてとても勉強になった。
 山下先生のワークショップは、短時間だったが、大事なポイントを解説
 していただき、動いて掴む時間となり、とても楽しく学べた。
 問いかけは、日頃授業をしていて難しい…。
 でも、声掛けたひとことで動きが変わる瞬間を見ると、やはりとても
 重要なことと思う。
 自分にとってタイムリーな研究テーマで、とても勉強になった。
・会場校の先生方の全面的なバックアップで、公開授業も充実して行なえた。
 参加して下さった先生方はとても熱心で、協議会の時間が足りない感じで
 あった。
 近隣の先生方にもっと参加していただきたかった。

 

◎中学校

・区立の多くの先生方に参加していただいて研究内容を共有できた。
・生徒への『問いかけ』の難しさを改めて感じました。
 授業者の先生と生徒たちの信頼関係が伝わってきました。
 楽しそうに行なっていて、とても良い授業だったと思います。
 ダンスの授業のテクニックやカリキュラムの構成、仕掛けの工夫など
 勉強になりました。
・男子の先生が男女共修のダンスを教えると言う姿が良かったです。
 指導助言の先生は1人でもう少し長くお話ししてもらいたかったです。
・研究授業では、生徒が活発に動いていた。
 先生の声かけによって動きが変化している生徒もいて、もっと先生の声かけ
 をしている場面を見たかった。また、授業中のBGMへの配慮の仕方に
 ついても知ることができた。授業を行なうときは雰囲気の異なる曲を
 2~3種類用意しておきたい。生徒のイメージに合うものを選曲し、
 生徒のイメージをより膨らませていけるようにしたいと思った。
 他にも、動きに合わせて、たいこのたたき方を変化させていた。面だけで
 なく、ふちをたたいたりし、さまざまな音を出していた。
 友達とイメージを共有する時は『口でおしゃべり』ではなく
 『体でおしゃべり』という言葉が印象的だった。言葉だけで伝えようと
 しても自分のイメージを伝えきることが難しい。そして、体を動かして
 いるうちにどんどん新しいアイディアが浮かんできそうな気がする。
 この言葉を大切にし、授業に取り組んでいこうと思う。

 

◎高等学校

・研究発表実技の企画は大変良かったと思います。
 可能ならば、授業参観と実技経験後に『問いかけ』を中心にした授業づくりに

 ついて、話し合いを持つことができれば良かったと思います。
 未来の体育に向かっていくための手がかりを得ることができた素晴らしい

 時間でした。時代の流れにあった研究への取り組みに強い共感を覚えました。

・授業者・小野先生が日頃より生徒をしっかり観察され信頼関係ができている
 のだと感じました。 (生徒が素直に受け答え取り組む姿を見て)
 ダンス授業にとらわれず、すべての授業でそのような対応をされている
 のですね、きっと…。 ステキでした。
 ダンス授業での教師のありようが、体育教師としてあるべき姿である
 ということ、本当にそうですね。ダンス授業をしながら自分も学ぼうと
 思います。
・生徒への問いかけの重要性を改めて感じた研究でした。
 学校によりさまざまな生徒の意欲をいかに高めるか、指導者側の姿勢を
 今一度深く考えさせられました。
・生徒が恥ずかしがらず自分のイメージを表現したり、楽しそうに授業に
 取り組む姿から、普段からの先生の声かけがとても大切なんだと感じました。
 実技ではダンスの導入や表現方法を実際に体験し楽しく、わかりやすく
 研究内容を知ることができました。
・『問いかけ・声かけ・待つ・褒める・観察』改めて考えさせられ刺激に
 なりました。
・他高校の授業を見ることができ、勉強になりました。

 

◎大学・短大

・こぢんまりした会でしたが、なかなか互いの授業を見せ合う機会がない
 ので、貴重でした。
 何より公開授業・研究発表がすばらしく、地方の先生方からも質問して
 いただき、充実した研究協議ができました。
・少人数ながら、充実した討議ができました。
・笠井先生の学生をひっぱる指導力、ご自身も動き続ける先生の体力に
 敬意を表します!!
 学生が集中して指示(課題)に入り込んでいく場面が何度も見られました。
 とても良い機会を与えて頂きありがとうございました。
 その後のワークショップは時間が短かったせいか、意図があまり伝わら
 なかった気が致します。
 大学の授業への提案なのか、自身の身体の気づき、動きの引き出しなのか…。

 

◎生涯スポーツ

・参加者人数が多く踊って輝いていた。プログラム内容が良い。
 実技発表ではゲストチーム佐賀と栃木の作品が涙を流すほどに圧巻でした。
・実技研修高橋作品は曲の変化が皆をとりこにし、『粋で雅が明日を拓く』
 テーマにピッタリの皆で楽しく踊ろうが実現された。
 名倉加代子ジャズダンスは自らへの問いかけが出来る『踊って輝く』の
 ステキな振りを学べた。

 

2日目

◎オープニング・開会式

・吹奏楽が素敵でした。

 

◎特別講演

・花柳基先生のすばらしい公演・演技に魅了されました。
・日本の伝統文化を誇りに思いました。表現力、身体能力、
 エンターテインメント性…。粋でした。
 花柳先生、舞踊からお人柄の確立、すばらしいお手本です。

・『見えないものを求める』

 教育現場でも言えることだと思いました。
 『見えないもの』こそ大事にしていきたいと感じました。

・『型とはなにか?』『形とはなにか?』を考えさせられる良い機会に
 なりました。

 

◎研究発表

・発達を見通せる貴重な発表でした。
・発達段階に応じた指導法が提示され、とても良かったです。子どもたちの
 生き生きと活動している姿を見せていただき表現運動・ダンスの授業の
 充実に大変参考となりました。
・授業形式で発表だったため、とてもわかりやすく、楽しい雰囲気、
 問いかけが印象に残りました。
・お話だけではなくレクチャーデモンストレーションが良かったです。
 年代が上がっていくとダンスの感じも違ってきてそれもおもしろかったです。
・初日の分科会に参加できなかったのですが、研究発表にて改めて表現の
 研究の深さを感じました。
 継続性をつかむのに大変勉強になり、また、自身の指導の意欲がわきました。
 アクティブラーニングとしての表現遊び・表現運動の研究について、
 これまでの研究についても大変興味がわきました。
・短い時間の中で、学びの発展を具体的に理解することができました。
 素晴らしい企画であると思います。
 ぜひこの内容を全国の先生方に発信していただきたいと願います。
 各発達における研究が具体的な子供の姿を手がかりにして、進められて
 きたことが分かりました。企画力と実践力の高さに感動しました。
・様々な分野の研究発表を見る機会はあまりないので、刺激になり、
 参考となる部分もたくさんありました。
 問いかけは言葉だけでなく、表情・身体合体・表示・主役の
 子どもたちをいかに動かせるか、いろいろな切り口があり、参考に
 なりました。

 

◎公開演技

・どの作品も生き生きと発表され感動した。観る側に伝わってきた。
・すばらしいものばかりで感動しました。
 高校・大学生ともなると表情の1つひとつがすばらしく心がこもっていました。
 東京大会に来て、自身にも大きな影響を得ることができました。
・公開演技はストーリー性もあって音も思い出させてくれるような
 すばらしい作品でした。
 準備されていた先生方、ご苦労さまでした。ダンスのすばらしさを
 改めて感じました。
・今までとこれからの東京をたくさんダンスで表現していておもしろかったです。
 とてもすばらしかったです。
・演出がすばらしく、東京の移り変わる様子がよくわかりました。
 各団体の演技がとてもすばらしく感動しました。
・3~80歳の様々な団体が演技を一度にできるのは、本当に素晴らしい
 と思いました。
・幼児~大学まで一遍に見られてとても素晴らしかった。
 この良さを学校現場につながるようにできたらいいのにと思った。

 

◎閉会式

・閉会式のブラスバンドと出演者全員のダンスが泣けました。

・「上を向いて歩こう」が流れたときに、この2日間の大会が東京大会で
 あるという工夫が随所に組み込まれていたことに感激しました。

 

◎全体をとおして

・とても華やかでした。
 これだけの幼児から生涯体育の皆さんまで、一丸となって作りあげられて
 素晴らしいと思いました。
・2日間の研修はとても実りの多いものでした。ありがとうございました。
・スタッフの皆さま、本当にお疲れ様でした。最後の最後まで感動の連続、
 すばらしいの一言!
・大変勉強になった。
 学校の中では学べないことをたくさん学ばせていただき充実した時間を
 過ごすことができた。
・研究テーマとそれに対する取り組み、そしてそれに基づいた研究発表が
 素晴らしと思いました。
 参加する側にとって、参加の基盤となるテーマ設定に感謝申し上げます。
 欲を言えば、『問いかけとは?』という定義を研究者が共通して持つこと
 ができると良いと思いました。
 研究の発展を期待しています。
・ダンスは芸術の分野ですね。
 ただ、学校では『きちんとやる体育』しか実践されていません。
 また、受け入れる余地はありません。
 『集合・整列・あいさつ』はダンスの中でもしっかりやる。
 やらせるべきかとも思います。
・高校生の吹奏楽部、東京江戸音頭で『おもてなし』をしていただき、
 遠方から来て本当に良かったと思いました。
 それぞれの発表のどれもが素晴らしかったです。大会関係者の方々に
 厚く御礼申し上げます。
・折角の場(全国からたくさんの先生方が来ているので)、協議会の時間は
 視点に沿って十分時間を取っていただきたいと思う。講師の先生のお話も、
 もっとじっくり聞ける時間をもっていただきたい。

 

◎自由意見

・座席確保で食事ができるとさらにうれしかった。
・どれも粋で雅な演技でした。日頃より丁寧かつ真摯に練習を重ねている
 のが伝わってきました。
・全体を通して、企画に統一性と一貫性があり、とても感動!!!でした。
 皆様の想いが隅々にあふれている大会で満足でした。
 この力を各県の方々も感じ、持ち帰っていたと思います。
 東京都の皆様の、大会を作り出した思いとつながり、この感動の経験を
 いろいろな関係者に伝えて、力にしていきます。